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分限者
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ぶげんしや
ふりがな文庫
“
分限者
(
ぶげんしや
)” の例文
勘辨などは思ひも寄らねえ、——なア、相模屋さん、あつしはケチな植木屋、お前さんは江戸の長者番附にも
載
(
の
)
るほどの
分限者
(
ぶげんしや
)
だ。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
だからよ、最初から瓶に五十兩入つてゐたか、千兩二千兩の金のうちから、五十兩だけ伊三郎が取り出したか、——兎も角小橋屋小左衞門は近頃の
分限者
(
ぶげんしや
)
だ。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
數寄
(
すき
)
を凝した庭を
繞
(
めぐ
)
らして、木戸も
塀
(
へい
)
も恐ろしく嚴重な上に、住居の木戸も頑丈で、鼠一匹もぐり込めさうもない構へは、さすがに山の手屈指の
分限者
(
ぶげんしや
)
だけのことはあります。
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「磯の安松と、伊賀屋の源三郎と、兩手に花とふざけて居たお喜美が、——親の秋山佐仲の入智惠もあつたことでせうが、本郷で指折りの
分限者
(
ぶげんしや
)
、田原屋の嫁になる氣になつた」
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小森彌八郎といふかなりの
分限者
(
ぶげんしや
)
で、昔は槍一筋の家柄であつたと言ひますが、今では町内の大地主として、
界隈
(
かいわい
)
に勢力を振ひ、娘のお通の美しさと共に、山の手中に響いて居ります。
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「池田屋といふのは、お山の御用を勤めてゐる、
分限者
(
ぶげんしや
)
ぢやないか」
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夥
(
おびたゝ
)
しい支度金と、顏の良い
媒人
(
なかうど
)
と、そして、たつた一ぺんの見合ひで、話はトントン拍子に進み、その年の秋には、ケチな荒物屋の一人娘が、江戸でも有名な
分限者
(
ぶげんしや
)
、車坂の池田屋の嫁御寮として
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
限
常用漢字
小5
部首:⾩
9画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“分限”で始まる語句
分限
分限帳
分限紳士