円覚えんがく)” の例文
五山の一つ、円覚えんがくの一院では、高時の生母覚海尼公と、法弟の春渓尼とが、五月の朝の朝ほととぎすをよそに、姿を並べて自害していた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道衍の言を考うるに、大槩たいがい禅宗ぜんしゅうに依り、楞伽りょうが楞厳りょうごん円覚えんがく法華ほっけ華厳けごん等の経に拠って、程朱ていしゅの排仏の説の非理無実なるを論ずるに過ぎず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
建長けんちょう円覚えんがく古寺の
鎌倉 (新字新仮名) / 芳賀矢一(著)