典薬てんやく)” の例文
さるに茲年ことし四月うづきころ、かの童児わらはかりそめの病に臥しけるが、日をておもくなやみけるを四一いたみかなしませ給うて、四二国府こうふ典薬てんやく四三おもだたしきをまで迎へ給へども
すぐに典薬てんやくが、何人か閨房けいぼうに派出されたが、彼等は、ただ、小首をかたむけるばかりだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)