八畳敷はちじょうじき)” の例文
私が今住んでいる多摩川一帯の農村においては、この正月行事をサイト焼というが、わらで作ったサイト小屋はどの村のも八畳敷はちじょうじきほどの大きさであった。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
波がたいらだで、なおと不可いけねえ。火のやつめ、苦なしでふわふわとのしおった、その時は、おらが漕いでいる艪の方へさ、ぶくぶくと泳いで来たが、急にぼやっと拡がった、狸の睾丸きんたま八畳敷はちじょうじきよ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)