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入神
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にゅうしん
ふりがな文庫
“
入神
(
にゅうしん
)” の例文
陵の祖父
李広
(
りこう
)
の射における
入神
(
にゅうしん
)
の技などを語るとき、
蕃族
(
ばんぞく
)
の青年は
眸
(
ひとみ
)
をかがやかせて熱心に聞入るのである。よく二人して狩猟に出かけた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
これほどまで物の見事に
騙
(
だま
)
されてしまったのであったから、最早ここに至っては扮装も変装も
入神
(
にゅうしん
)
の域に達していると言うの外はなく、ただただ驚歎舌を捲くばかりであった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
入神
(
にゅうしん
)
の
技
(
ぎ
)
の持主とは、そういう一瞬を地上に呼び降ろすひとのことをいう。けれどどんな名人を坐らせても、一方的にそれ独りでは天界の悦楽を地上に降ろすことはできない。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫人は自らの作りあげた
入神
(
にゅうしん
)
の技が、かくも自らを苦しめるものとは今の今まで考えなかった。もしこんなことがあると知っていたら、もっと不完全な程度にとどめるのがよかった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“入神”で始まる語句
入神中
入神状態