光沢ひかり)” の例文
旧字:光澤
楽園がくえんと云うのだそうである。諸侯だいみょう別業しもやしきで、一器ひとつ、六方石の、その光沢ひかり水晶にして、天然にしょうの形をしたのがある。石燈籠ほどの台に据えて見事である。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その皮膚は素焼の陶器のように、全く光沢ひかりを失って、物凄い、冷たい眼の光りばかりがハタハタと女を射た……。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)