充空じゅうくう)” の例文
本能寺以来、天下すべての者の意志耳目が、突然陥没された中心の充空じゅうくうに注がれて、他をかえりみるいとまなく皆過ぎていた間に、彼は、彼独自のみちを取っていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)