“僉議”の読み方と例文
読み方割合
せんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝廷が尊氏討伐を決定してこれを公卿僉議せんぎせんしたのは、十一月に入ってからのことにはちがいないが、その幾日頃であったろうか。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「女(が)見返す」と見るか、「女(を)見返す」と見るかの相違であるが、そうやかましく僉議せんぎするほどのこともあるまいと思われる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
猿一つして板一枚草一把を儲けて橋に渡し、いかだに組みて竜宮城へ渡らんといいければ、小猿の僉議せんぎに任せて、各板一枚草一把を構えて橋に渡し、筏に組みて自然に竜宮城に至れば、竜王