偽官ぎかん)” の例文
大逆人の濡れぎぬを着せられて来たが、もう彼の偽官ぎかんだの僭上説を、真にうける人はいない。やはり、さいごは、裸の彼が、残ったともいえる。裸は尊い。いや、裸以下には正味の価値は下がらない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)