倦怠けだる)” の例文
倦怠けだるいような、銷沈けうといような、頭の血がすっと下ったという感じで、まるで夢見るような気持で、彼は手に持った二つの名を、ぼんやりと見詰めているのだ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼もちあがって勘定をはらってそこを出たが、ひどく倦怠けだるいような気持になって、げっそりしていた。
孤独 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
午睡のあとの倦怠けだるさに雪駄ものうく
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)