住居いえ)” の例文
今のように富限者ふげんしゃが、山の手や郊外に土地をもっても、そこを住居いえにしていなかったので、蔵と蔵との間へ茶庭をつくり、数寄すきをこらす風流を楽しんでいた。
巨大な公孫樹いちょうが立っていた。その根もとに茶店があった。すなわちお色の住居いえであった。犬が門を守っていた。と尾を振って走って来た。よく見慣れている弓之助だからで、懐しそうにじゃれついた。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)