伊吹大作いぶきだいさく)” の例文
きょうは文字どおりの忍びだから、手付きの用人伊吹大作いぶきだいさくただ一人を召しつれて、さっさとかどをまがってしまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「これこれ」忠相が、ちょっと声を高めると、次の間との襖を背に、ぼんやり控えて殿と木甚との会話やりとりを聞いていた用人の伊吹大作いぶきだいさくが、かしこまって、耳を立てた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
砂にすわって待っていると、奉行の忠相ただすけは、伊吹大作いぶきだいさくその他をしたがえて、すぐ出て来て座についた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
伊吹大作いぶきだいさく……この人は、越前守手付きの用人中、一ばん信任のあつかった人だ。あの天一坊事件や、雲霧仁左衛門事件で大活躍をした方で、まア、腕っこきの警部さんといったところ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)