仮字かな)” の例文
永享十年八月二十三日四季部奏覧を終え、一条摂政兼良が真字まな序・仮字かな序ともに作った。永享十一年六月二十七日全部の功を終えた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
また本居宣長もとおりのりながおうもやはり『古事記伝』の初めの総論に「仮字かなの事」という条に、明らかに音の区別であったといっているのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
また外国音の方は外国の原字をそのまま用ゐるかまたは多少変化してこれを用ゐ、五母音の変化を示すためには速記法の符号を用ゐるかまたは拗音の場合に言ひし如く仮字かなをくつつけても可なるべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その結果が『古事記伝』の初めの総論の中に「仮字かなの事」という一箇条として載っております。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)