仕掛張しかけばり)” の例文
そこで、書院窓の明りを避けて、ソロ……と四、五尺身を退いた。——と思うと長廊下、忍者しのびふせぎの仕掛張しかけばりが、キキキキ……と鳴くかのようにきしみだす。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)