仇十州きゅうじっしゅう)” の例文
仇十州きゅうじっしゅうの贋筆はおよそ二十階級ぐらいあるというはなしだが、して見れば二十度贋筆を買いさえすれば卒業して真筆が手に入るのだから、何の訳はないことだ。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
するとこれは古くなって処〻ところどころ汚れたり損じたりしてはいるが、なかなか叮嚀ていねいかれたもので、巧拙は分らぬけれども、かつて仇十州きゅうじっしゅうの画だとか教えられて看たことのあるものにた画風で
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)