“交趾(こうち)” の例文
女の振り向いた方には三尺の台を二段に仕切って、下には長方形の交趾(こうち)の鉢(はち)に細き蘭(らん)が揺(ゆ)るがんとして、香(こう)の煙りのたなびくを待っている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……すでに安土の城を築く職人どもの技術にさえ、南蛮(なんばん)美術や支那交趾(こうち)などのあらゆる手法が取り入れられていることを何と観(み)るか。あわれ彼も地方的な一英雄に過ぎぬとみえる。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)