五郎八ごろはち)” の例文
次郎七じろしち五郎八ごろはちという村の猟師りょうしでありまして、その日遠くまで猟に行って、帰りが遅くなったのでした。
狸のお祭り (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
波佐見はさみの中尾山から「くらわんか」や五郎八ごろはち茶碗の破片が沢山出る。古くそこで石焼きの雑器を大量に作ったのである。長与ながよ近在の窯跡から例の染附そめつけ猪口ちょくの断片が沢山出る。
北九州の窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
遠く伯耆ほうき因幡いなばにもおよんで「五郎八ごろはち茶碗」ともいわれる。古いものは主として緑青か白の失透釉を用いたが、後には宝珠ほうしゅの玉の模様を入れ、色も黄色のが多い。時として無地天目てんもくのものも見かける。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)