五車ごしゃ)” の例文
人の説く法のうち、他の弁ずる道のうち、乃至ないし五車ごしゃにあまる蠧紙堆裏としたいりに自己が存在する所以ゆえんがない。あれば自己の幽霊である。もっともある場合において幽霊は無霊むれいより優るかも知れない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一、 冬ごもり五車ごしゃ反古ほうごのあるじかな 召波
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
歌反古うたほごとか、五車ごしゃ反古と云うようなものを入れちゃ、どうです」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
反古ほごならぬ五車ごしゃあるじよ花の時 几董きとう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)