五所川原ごしょがわら)” の例文
それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原ごしょがわらという町に、酒と煙草を買いに出かけた。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
それから奥羽線に乗りかえて北上し、秋田を過ぎ東能代ひがしのしろ駅で下車し、そこから五能線に乗りかえ、わば、青森県の裏口からはいって行って五所川原ごしょがわら駅で降りて
たずねびと (新字新仮名) / 太宰治(著)
私の町から三里ほど離れた五所川原ごしょがわらという町の古い呉服屋の、番頭さんであったのだが、しじゅう私の家へやって来ては、何かと家の用事までしてくれていたようである。
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)
翌朝八時、青森に着き、すぐに奥羽線に乗りかえ、川部という駅でまた五所川原ごしょがわら行の汽車に乗りかえて、もうその辺から列車の両側は林檎りんご畑。ことしは林檎も豊作のようである。
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
叔母おば五所川原ごしょがわらにいるので、小さい頃よく五所川原へ遊びに行きました。旭座の舞台開きも見に行きました。小学校の三、四年生の頃だったと思います。たしか友右衛門だったはずです。
五所川原 (新字新仮名) / 太宰治(著)