二蓋亀にがいがめ)” の例文
……むかし、わたしが死ぬほど惚れた女がいましてね、その家の紋が二蓋亀にがいがめという珍らしい紋どころだった。見れば、あなたのかたびらの紋も二蓋亀。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)