中風ちゅうき)” の例文
「病人だってなにも、中風ちゅうきだの、脚気だの、脱肛だっこうだのッて、そんな、ぶざまな病気ばかりがあると限ったものじゃない、中には、きれいな病気だッてあるさ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中風ちゅうき付きみたような足取りでヨチヨチと元来た道へ歩き出しながらブツブツと口の中でつぶやいた。
「おお。そういえばあの角屋の青柳喜平はまあだ三十四五にしかならんのに豚のごとブクブク肥えとる。百四五十きん位あるけに息が苦しいとこの間自分で云いよった。あの男なら四十位になると中風ちゅうきでコロッと死ぬかも知れんぜ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)