“中所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうどころ33.3%
なかじょ33.3%
なかどころ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通ると、まるで吉原の中所ちゅうどころの楼の張見世を見るようで、その華やかさというものは——
もと私の家のあった中所なかじょというところから、氏神様へ詣でるために着物を更め、上坂うえざかという坂を登り始めると、だしぬけに一人の皺くちゃのお婆さんが飛び出して来て
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
というのは道標みちしるべで、それには不思議はなかったが、その道標の中所なかどころに、十文字の記号が石灰で、白く書かれてあるのであった。「婆さん」と次郎吉は話しかけた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)