両肌りょうはだ)” の例文
さればいよいよ湯上りの両肌りょうはだ脱ぎ、うちつぶれようが地面が裂けようが、われかんせずえんという有様、身も魂も打込んで鏡に向う姿に至っては、先生は全くこれこそ
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
両肌りょうはだを脱いで帯のうしろへたくし上げ、抱きつくように寄って、血まみれな怪我けが人の傷をにかかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)