与次衛門よじえもん)” の例文
問屋といや九太夫くだゆうをはじめ、桝田屋ますだやの儀助、蓬莱屋ほうらいやの新七、梅屋の与次衛門よじえもん、いずれもかみしも着用に雨傘あまがさをさしかけて松雲の一行を迎えた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その他の宿役人を数えて見ても年寄役の桝田屋小左衛門ますだやこざえもんは父儀助に代わり、同役梅屋五助は父与次衛門よじえもんに代わって
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
問屋の九太夫くだゆう、年寄役の儀助ぎすけ、同役の新七、同じく与次衛門よじえもん、これらの宿役人仲間から組頭くみがしらのものはおろか、ほとんど村じゅう総がかりで事に当たった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
湯舟沢の方の百姓は、組頭くみがしらとも、都合八人のものが福島の役所に呼び出された。馬籠では、年寄役の儀助、同役与次衛門よじえもん、それに峠の組頭平助がすでに福島へ向けて立って行った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)