不詳ふしょう)” の例文
ある日、四月二十五日の午後、少年連盟の上にとりかえしのつかぬ不詳ふしょうの事件がおこった。それはほんのささいな投げの遊戯からの衝突しょうとつである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
年代は不詳ふしょうだが往古は荒巻大明神あらまきだいみょうじんといい、讃甘郷の総鎮守として、そのお宮もすぐ裏山の大段という上にあった。で、宮ノもとと称した所から、宮本と転訛てんかしたものと思われる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
住所姓名年齢不詳ふしょうなるも、その推定年齢は二十五歳前後、人相服装は左の如し……”
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)