不治ふじ)” の例文
当時旧藩主が不治ふじ蓄膿症ちくのうしょうに罹っていられたので、私は早速鼻科の研究に独逸へ参りました。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
不治ふじの病気に悩まされているという御縫さんについての報知たよりが健三の心をやわらげた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
肺の悩みも決して不治ふじではない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)