上書うわが)” の例文
かれはそれを封筒ふうとうに入れて封をした。が、上書うわがきを書こうとして、何かにはっと気がついたように、ペンをにぎったまま、その封筒を見つめた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そこに居あわせた手代どもがその封書の上書うわがきをみると、和泉屋市兵衛様、弥左衛門としるしてあった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「親展。J・G・アッタスンの手にのみ開封さるべし、彼が先立ちて死する場合は読まれずして破棄さるべきこと、」とそれにはそうはっきりと上書うわがきしてあった。
毛はかなりに太いもので、それは人間の手で丁度ひと掴みになるくらいのたばをなしている。油紙に包んで革文庫かわぶんこおさめられて、文庫の上書うわがきには「妖馬の毛」としるされてある。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)