三河武士みかはぶし)” の例文
五郎 (羽織の紐をむすびながら。)慶長元和の合戰には、武名をあげたる藤枝の家も、太平二百年の後にはかゝる腰ぬけを産み出して、三河武士みかはぶしの血も次第に涸れてゆくは、人の罪か、世の罪か。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)