三月やよい)” の例文
思ひ切りたる道なれど、今を限りの浪の上、さこそ心細かりけめ、三月やよいの末の事なれば春も既に暮れぬ。海上遥かに霞こめ浦路の山もかすかなり。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
三月やよいの終わる日には高官も若い殿上役人たちも皆六条院へ参った。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
あれは春の三月やよい
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)