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万象
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ものみな
ふりがな文庫
“
万象
(
ものみな
)” の例文
旧字:
萬象
遠くで鴎の声さへ聞えなかつたなら、
万象
(
ものみな
)
が唖になつたのかとも思はれたであらう。ところが、ふと何かがさごそいふ物音が聞える……。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
万象
(
ものみな
)
のものの
生命
(
いのち
)
はさやけくも伸びて行くらし青き空見る。
獄中通信
(新字新仮名)
/
戸坂潤
(著)
また寒き
万象
(
ものみな
)
の
愁
(
うれひ
)
のうへに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
まだ、どこかで遠い
海洋
(
うみ
)
の呟やきにも似た足拍子の音だけは聞えてゐたが、間もなく一切の
万象
(
ものみな
)
が空寂の底に沈んでしまつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼には
万象
(
ものみな
)
が、八方から彼を捕へるために追つかけて来るやうに思はれた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
見わたすかぎり地上の風景はまどろんでゐる。けれど天空は息づいてをり、
万象
(
ものみな
)
が奇しくも、荘厳である。そして人間の魂の奥底にも銀いろの
幻像
(
まぼろし
)
が際限もなく、いみじき諧調をなして群がりおこる。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
万象
(
ものみな
)
がよみがへる。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“万象”の意味
《名詞》
万 象(ばんしょう)
あらゆる事物。
(出典:Wiktionary)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
“万象”で始まる語句
万象寂