七類なゝしき)” の例文
七類なゝしきといふ漁村を過ぐるころ、岸の方に立つ田舍めいた白い旗を望んだ。それは岡田丸の寄港を求める相圖の旗であるとか。その日は船の都合で七類へは寄らなかつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)