一騎いっき)” の例文
前を通ろうとして、我にもあらず立淀たちよどんだ。散策子は、下衆儕げしゅうばら賭物かけものして、鬼が出る宇治橋うじばしの夕暮を、ただ一騎いっき、東へたするおもいがした。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二十面相との一騎いっきうちはみごとでしたねえ。きみの人気はたいしたものですよ。わたしのうちの子どもたちも大の小林ファンです。ハハハ……。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)