一婦人いつぷじん)” の例文
発狂してからに馬鹿な事を為居しをる奴はとがむるに足らんけれど、一婦人いつぷじんの為に発狂したその根性を、彼のフレンドとして僕がぢざるを得んのじや。間、君は盗人ぬすとと言れたぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
庖丁はうちやうを学ばざるも、卿等が其美を以てすれば、天下にまた無き無上権を有して、抜山蓋世ばつざんがいせの英雄をすら、掌中にろうするならずや、百万の敵も恐るゝに足らず、恐るべきは一婦人いつぷじんといふならずや
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)