“モガリ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:もがり
語句割合
75.0%
仮葬場12.5%
虎落12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これでは、あまり寒々としてゐる。モガリの庭のヒツギにかけるひしきもの—喪氈—、とやら言ふものと、見た目にかはりはあるまい。」
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
古代の仮葬場モガリ(殯所)に設けた障碍物が、直にもがりと言はれるやうになり、更に転義を経たものであらう。此等語義の中、古いものなる「仮り喪」の儀式まで溯つて考へる事は許されてよい。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此が古い方言らしい呼び方では、右のもがりと言ふ地方のある外に、逆茂木サカモギ虎落モガリなど言ふ、戦場・城塞などの防衛の障碍物の名として伝へられてゐたことが思ひ起される。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)