“マニ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まに
語句割合
摩尼66.7%
摩抳33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チベット新派の開祖 ジェ・ゾンカーワという方がこの摩尼マニをこしらえられたというので非常に尊んで居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
摩尼マニ教の影響をうけて、新約聖書のすべてを否定したるによって、法王インノセント三世の主唱による新十字軍のために、一二〇九年より一二二九年まで約四十七万人の死者を生ずるにいたれり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その外には物観遊山ものみゆさんというような事もない。また何か面白い話を聞きに行くというたところがわずかにラマ摩尼マニのお説教を聞きに行く位の事で、それとても毎晩ある訳のものではない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
西蔵馬に乗った押送使と四人の警兵が附添い、大地に平伏して摩抳マニ(ラマ教の真言しんごん)をとなえさせ、何十里あろうとおかまいなく、西康なり青海なり、潜入してきた国境まで匍匐ほふくさせる。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)