“タール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樹脂50.0%
煙脂25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人の穿いてゐる長靴がつひぞ樹脂タール臭かつた、などといふ者は村ぢゆうに一人もゐないどころか、そんじよそこいらの百姓だつたら大喜びでカーシャへ入れて食ふやうな
また、二週間おきにポルタワのいちへ出かける煙脂タール屋で、村の連中が腹の皮をよるやうな冗談や駄洒落を連発するミキータも坐つてゐることだらう。
煙脂タールの方が良いやうだね。」と、村長は答へた。「ぢや、御免よ、チューブどん!」さう言つて、ぐつと帽子を目深くかぶると、彼は戸外そとへ出て行つた。
ゼームスでおどしつけられたせゐでもあるまいが、それから二三日して腹も治り、毎日ポーター先生の御伴をして、附近のタールを歩き廻つて、瑞西の山家の生活に親しんで愉快な日を暮した。
ツーン湖のほとり (新字旧仮名) / 中谷宇吉郎(著)