“センズ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千秋66.7%
小野豚33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮廷神楽の「才（サイ）の男（ヲ）」の「人長」との関係も、神と精霊とから転化して来たのだ。此系統が千秋（センズ）万歳を経て、後世の万歳太夫に対する才蔵にまで、大した変化なく続いた。
国文学の発生（第四稿）：唱導的方面を中心として (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
へんべは言ふ迄もなく反閇（ヘンバイ）である。此も春のまれびとの屋敷を踏み鎭める行儀である。陰陽師配下の千秋（センズ）萬歳は固より、其流なる萬歳舞も反閇（ヘンバイ）から胚胎せられてゐるのである。
国文学の発生（第三稿）：まれびとの意義 (旧字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
「新猿楽記」を見ると、此猿楽は恐らく皆、千秋（センズ）万歳の徒の演芸種目らしく思はれる。
国文学の発生（第四稿）：唱導的方面を中心として (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
その夜、はじめて夜明けまえにライオンの咆吼（ほうこう）を聴いた。藪地のなかで、豹にやられるらしい小野豚（センズ）の声もした。
人外魔境：01 有尾人 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)