“シヌビゴト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しぬびごと
語句割合
誄詞80.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古くは各豪族各部曲から、代表者が出て、其々それぞれ伝来の寿詞ヨゴトを申した事、誄詞シヌビゴトと同様であつた事と思はれる。其文言は、中臣天神寿詞・神賀詞などに幾分似通うたものであらう。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此を「誄詞シヌビゴト」と言ふ。此は、寿詞ヨゴトの分れで、叙事詩の変つたものである。昔の人は、貴族が死ぬと、一年位、従者が其墓について居る。此従者の歌ふ歌が、誄詞シヌビゴトから分れて来て、挽歌となつて来る。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此を、日本紀などには、後世風のシヌビゴトと解して書いて居るが、古代はしぬびごと自体が、哀悼の詞章ではなかつた。
氏々のシヌビゴト・百官の誄など奏したのも、或期間、魂の生死に弁別がなかつた為だ——にも共通の慣用句であつたらしい「現御神大八洲国所知食大倭根子天皇云々」