“キリストけう”の漢字の書き方と例文
語句割合
基督教100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞赤な合歡花ねぶのはなの咲いて居る沙漠の水際に、埃及人エジプトじんが何時覺めるとも知らず、ごろ/\晝寢をしてゐるのを見て、私は囘々教ふい/\けうと云ふものは基督教キリストけうより遙に悟つたものだ。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
さういふ時にこれまで人に聞いたり本で読んだりした仏教や基督教キリストけうの思想の断片が、次第もなく心に浮んで来ては、直ぐに消えてしまふ。なんの慰藉ゐしやをも与へずに消えてしまふ。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
学殖のある紳士——先づ資産のある大学教授位の位置ところとする、女主人公の未亡人と、此の大学教授の細君とは、学校朋輩で、殆んど姉妹同様の間柄、そして此の教授夫人は、基督教キリストけう信者の
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)