“カタファルコ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棺龕50.0%
葬龕50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、スリッパの跡の調査を始めたが、それは聖窟クリプトの階段を上りきった頭上の扉口ドアぐち——すなわち墓地の棺龕カタファルコまで続いている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ところが、それは傍ら棺龕カタファルコ十字架の表象シムボルでもあり、また数論占星学では、三惑星の星座連結を表わしているのだ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そうすると、いったいその棺龕カタファルコと云うのは、どこにあるのだね?」検事が問い返すと、法水はちょっと凄惨な形相をして、耳を窓外へかしげるような所作しぐさをした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
実は支倉君、この葬龕カタファルコは並大抵のものではないのだ。ボズラ(死海の南方)の荒野にあって、昼は鬣狗ハイエナが守護し、夜になると、魔神降下を
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、いま考えると、それがディグスビイの印らしいので、それから推すとたぶんこの葬龕カタファルコも、あの男の奇異ふしぎな趣味と、病的な性格を語るものに相違ないのだよ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
墓𥥔の周囲は、約翰ヨハネと鷲、路加ルカと有翼こうしと云うような、十二師徒の鳥獣を冠彫かしらぼりにした鉄柵に囲まれ、その中央には、巨大な石棺としか思われない葬龕カタファルコが横たわっていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)