“ゐきよく”の漢字の書き方と例文
語句割合
委曲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将門は幾度も符を以て召喚されたが、最初一度は上洛し、後は上洛せずに、英保純行に委曲ゐきよくを告げたのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
要するに委曲ゐきよくの事は徴知することが出来ない。耳目の及ぶところ之を知るに足らないから、安倍晴明なら識神を使つて委細を悟るのであるが、今何とも明解することは我等には不能だ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其書は満腔まんかう欝気うつきべ、思ふ存分のことを書いて居るが、静かに味はつて見ると、強い言の中に柔らかな情があり、穏やかに委曲ゐきよくを尽してゐる中に手強いところがあつて中〻面白い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)