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わらじせん
ふりがな文庫
“わらじせん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
草鞋銭
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草鞋銭
(逆引き)
一厘たりとも
金気
(
かなけ
)
は肌に着いていない。のたれ
死
(
じに
)
を覚悟の前でも、金は持ってる方が心丈夫だ。まして慢性の自滅で満足する今の自分には、たとい白銅一箇の
草鞋銭
(
わらじせん
)
でも大切である。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いやという訳じゃあないが、毒食わば皿で、そう度胸を据えるくらいならば、こっちにもまた路用や何かの都合もある。五両や十両の
草鞋銭
(
わらじせん
)
でうかうか踏み出すのはあぶないからね」
半七捕物帳:31 張子の虎
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
滞
(
とどこお
)
る
旅籠代
(
はたごだい
)
の催促もせず、
帰途
(
かえり
)
には
草鞋銭
(
わらじせん
)
まで心着けた深切な
家
(
うち
)
だと言った。が、ああ、それだ。……おなじ人の紹介だから旅籠代を滞らして、草鞋銭を貰うのだと思ったに違いない。……
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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