“わたらせがは”の漢字の書き方と例文
語句割合
渡良瀬川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕立のれた時には、もう薄暮の色が広い川の上に蔽ひかかつて居た。渡良瀬川わたらせがは思川おもひがはを入れて、段々大きな利根川の会湊点くわいそうてんへと近づいて行つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
これは製煉所の毒烟から精製して、今ではかくも、古河の大産業となつて居る。鉱山からはこの他無数の害毒が出る。これが一つに溶解して渡良瀬川わたらせがはへ流れ落ちた。沿岸は上下両毛の沃野だ。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
佐野附近の渡良瀬川わたらせがは渡津としんもその時分はかなりに榮えたらしく思はれた。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)