“ろうまい”の漢字の書き方と例文
語句割合
粮米100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二人は正体もなく寝框ねかまちにころがっていたが、どうやら命の瀬戸を切りぬけたようすなので、誰も彼も生きかえったような心持になり、粮米ろうまいを出してまずえをふさぐ仕事にとりかかった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ここへ粮米ろうまいを入れるなり、或いは、備中びっちゅうから山野を越えて、急援に迫り、城兵と協力して、寄手の鉄環てっかんを粉砕し、羽柴筑前守秀吉なるものの名へ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかも、平家追討の折には、河内より兵を引っげられ、摂津せっつでは、軍船や粮米ろうまいを奉行せられ、勲功もあるお人」
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)