“ろうかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
楼閣82.4%
樓閣11.8%
老貉5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
りに両方の丘に久我之助の楼閣ろうかくと雛鳥の楼閣があったとしても、あんな風にたがいに呼応することは出来なかったろう。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
此邊は何んの變哲へんてつもありませんが、三階だけが支那の軍談物の揷繪にあるやうな、怪し氣な樓閣ろうかくになつて居り、四方見開きの手摺で、眞ん中に渾天儀を据ゑ、櫓時計や遠眼鏡などをあしらつて
ようやく近づき見れば、一頭の老貉ろうかくが月に向かって腹鼓はらつづみを鳴らしている。与三はたちまち一石を拾って投げたれば、その石まさしく貉の背部にあたった。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)