“れんだいの”の漢字の書き方と例文
語句割合
蓮台野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の悪者は山歩きには馴れているらしく、衣笠きぬがさの峰づたいに千本へ出て、やがて蓮台野れんだいのの枯れたかやの中を半身も没しながらざわざわとどこかへ歩いてゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに、或る時上人が使をってその男の跡をつけさせると、男は西坂本(江州の坂本ではなく、比叡山の西側の山麓、即ち現在の京都市左京区一乗寺いちじょうじ辺)を下って蓮台野れんだいのへ行くのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
洛外の蓮台野れんだいのの巣を立ってきた時から彼らはすでにあらかじめ大乗院を目的として来たに相違なく、四郎がまず先に立って、妻扉つまどをやぶって歩き、つづいて十数名の者が内陣へ入って
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)