“りゅうぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
流木80.0%
瘤木20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「このあたりに流れついている流木りゅうぼくを拾って、いかだを作りましょう。そして、もしもあの大入道を殺すことができなかったら、それに乗って、にげたらよいじゃありませんか。いかがです。」
そしてなお、川の中には、乱杭らんぐいを打込み、大綱を張りまわし、膳所ぜぜ供御くごのあたりまでは水も見えぬほどな流木りゅうぼくだった。すべて敵の渡河にたいする防禦であるのはいうまでもない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四辺あたりは、かつて地上の大森林だった亭々たる幹の列。あるいは、岩石ともみえる瘤木りゅうぼくのようなものの突出。ちょっと、この奇観に呆然ぼうぜんたる所へ、ロイスのけたたましい叫び声……。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)