“りゅうぜんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竜涎香66.7%
龍涎香33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは洗面と含嗽うがいの水なのですが、そのとき部屋の隅にある香炉キャサレット竜涎香りゅうぜんこうを投げいれる。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
かすかに竜涎香りゅうぜんこうが匂つた。お伴の若い小間使も入口ちかく席を占めた。僕は一目で、これは満人ではないとにらんだ。なんぼ僕だつて七年もゐれば、そのくらゐの見分けはつくさ。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
それからもう一つ、南の海には、龍涎香りゅうぜんこうといって、大きなくらげのようなかたまりが、海にういているのを拾うことがある。また、無人島の海岸に打ちあげられているのを、発見することもあるのだ。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)