“らんじゅく”の漢字の書き方と例文
語句割合
爛熟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御二方がべ給うておられた天平のみ代は、云うまでもなく我が民族の生命力が思いきって開花爛熟らんじゅくしたような時代であった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
このデカダン興味は江戸の文化の爛熟らんじゅくが産んだので、江戸時代の買妓ばいぎや蓄妾は必ずしも淫蕩いんとうでなくて、その中に極めて詩趣をきくすべき情味があった。
しかし、徳川文明の爛熟らんじゅくの結果、でかたんになった文化の昔、伊勢のお百姓の娘にそれをのぞむのは無理であろう。