“らっち”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ラッチ
語句割合
拉致100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「拙者も、柳営りゅうえいの御書院番、富武五百之進です! 武士でござる! 娘が不浄役人に縄打たれて、屋敷から拉致らっちされたとあっては、どの顔を下げて、公儀のご奉公がなりましょうや」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一人の頭陀、これは気絶していただけなので、すぐ息を吹っ返し、裸のまま拉致らっちされた。頭陀は報恩寺の納所なっしょ胡道人こどうじんというやつ。彼の白状で事はあらまし奉行所の調書にのぼった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
有無をいわせず張松をからめ捕り、家人召使い、一人のこらず拉致らっちして行った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)